続々・紙の絵本制作奮闘記/作っております!vol.11

「ある日 犬の国から手紙が来て」バンボと仲間たち
続々・紙の絵本制作奮闘記/作っております!vol.11

箱、絶体絶命!

前回のブログの続きです。

なぜ制作代金が高くなったのか。

担当の方と電話で直接お話をしてみて

なんとなく雰囲気がわかりました。

あくまでも想像の範囲ですが

製本の人と箱屋さんのあいだで

箱カバー作れる?」

「作れますよ」

「予算はこれくらいなんだけど」

「いいっすよ」

くらいの軽いやりとりがあったのかな、と。

でも箱屋さんが製本された絵本を見て

自信がなくなっちゃった感じのようです。

印刷があまり得意じゃないので

絵本の出来栄えに見劣りするのでは、と。

そこで、印刷は印刷会社で引き受け

刷り上がった紙を

箱屋さんが箱の形状に仕上げる

という分業の提案があったようなのです。

印刷と箱づくりを

別々の会社で請け負うわけですから

費用が高くなって当然でした。

でも予算がありますので

一旦、保留にしていただいて

最初に見積もりを出してもらった会社に連絡しました。

そもそも、その会社の見積もり金額で

作っていただく予定だったので。

しかし、一度は他社に浮気したので

これまでの経緯と跳ね上がってしまった金額を

正直にお伝えしました。

すると…

便乗してきちゃった?!

原材料の高騰等もろもろの理由で

今回、値上げされてしまった金額と

ほぼ同額の新たな見積もりが送られてきちゃった。

内訳費用に電気代が入っていました。

小さな箱カバーを300個作るための電気代って

そんなにかかるのかな。

送料も内訳に記載されており

消費税がかかっております。

送料って税込みの金額なのでは。

…細かくてすみません。

納期も4週間かかるそうで

製本より時間がかかる感じです。

こちらも保留かな。

ということで

新たな会社を探し連絡しました。

でもその箱屋さんは

小さな箱カバーは接着面が狭くなるため作れません。

とのこと。

古い話になりますが

ちょっとオシャレな音楽CDは

紙の収納カバーに入って販売されてましたよ。

あれも箱カバーだったんじゃないかな。

あんなに薄い箱カバーが

昔は当然のように流通していたのに

絵本の箱カバーは

あれよりはしっかり厚みがあると思うのですが

ダメですか…はぁ。

あがいてみたものの

結局、最初にお願いしていた印刷屋さんに

作っていただくことにしました。

今、隣で松井が箱の入稿データを製作中です。

可愛く出来上がりそうです。

たくさんたくさん

お待ちいただいたぶん

皆さんに喜んでいただける絵本になるよう

どうかどうか、もう少し、頑張らせてください。

【本日の名言】

どんな仕事でも

「得意です!」と答えて

受けてから勉強するようにしていました。

リリー・フランキー

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